保証人にだけはなるな、が父の遺言

金の切れ目が縁の切れ目とか、親子の中でも金銭は他人とか、お金にまつわることわざにはどこか冷たい印象を受けるものが多い。それだけ世の中にはお金で痛い目に会った人がたくさんいるということだろう。私の父もその一人だ。人のいい父は友人の連帯保証人になり、信頼していたその友人はその後すぐ行方知れずとなった。それまではごくごく普通の、幸せな家族だった。私は両親と弟との4人家族で、自分は果たして幸せなのだろうかと疑問に思うことすらないくらい、幸せな人間だった。――その日までは。

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家に柄の悪い取り立て屋が来て大声で怒鳴ったり、しつこく電話をかけてきたりするようになった。すると、優しくていつも一緒に遊んでくれた父が変わった。目が虚ろになり、話かけても常に上の空で、まるで私の存在などいないかのようにぼんやりすることが増えた。そして優しくて私の話をたくさん聞いてくれた母も変わった。母は常にイライラしていて、私の話を遮ってため息をつくことが多くなった。大好きだった両親は、もうどこかに行ってしまったようだった。私も弟も、怖くて外に出られなくなってしまった。

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そしてある晩、両親に起こされた私と弟は夜中に必要最低限のものだけ持ち出して家を出ることになった。学校の友達と、お別れをすることすらできなかった。それから母の実家の近くにアパートを借りて住むことになった。築40年の今にも壊れそうなボロボロのアパートだった。

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無理が祟ったのか、父はそれから3年もたたないうちに亡くなった。「保証人にだけはなるなよ」それが父の遺言だった。――そんなこと、言われなくてもわかってる。私はその言葉を飲み込んで、頷いたのだった。